体のコラム

骨盤の歪みについての話です

骨盤が歪みむと何が起こるのか?何がどうなるのか?

身体全体にさまざまな影響を及ぼします。内臓にも影響を及ぼしますが、体幹を支える背骨の土台ですから姿勢を決定づける大きな要素といえるでしょう。
骨盤のバランスを推し測る指標として、外見的に一番わかりやすいところでは、お尻の形に表れます。

骨盤が歪んでいれば、お尻の形が崩れます。

基本的な骨組みに歪みが生じることで起こるのは、一定の箇所に負荷がかかり続けて、骨盤周りについている筋肉にハリ、負荷がかからない、筋肉を使わない事でゆるみ、たるみが出てきます。

骨盤は背骨の一番下にある逆三角形の仙骨という骨と、仙骨に左右から連結している腸骨という骨で構成されています。

骨盤の歪みは、仙骨の前後の傾き、左右の腸骨の傾きの差、左右の腸骨と仙骨との連結部分のずれと、それによって起きる左右の腸骨の開き具合の差。これらが総合的に作用しあって生じます。

骨盤のゆがみとお尻の筋肉

骨盤の関節のかみ合わせがずれることで筋肉の張力のバランスが崩れ、一方では疲労過多、一方では使えない、使わないことでお尻の筋肉が弱くなります。骨はテントと同じで筋肉の張力によって支えられ、動きます。アンバランスな状態が重なることで整った骨盤を維持する筋力が低下し、結果的に形の悪いお尻の原因となります。

悪いお尻のかたちには、いくつかのタイプがあります。

① 出っ尻タイプ
骨盤が前傾している人に多い。加えてお腹が出っ張り、太もも前が張ってしまう傾向になります。
② タレ尻タイプ
お尻・太ももの筋肉が衰え、骨盤が後ろに傾いている。猫背・腰を丸めて座ることが原因です。
③ 扁平尻
内股歩き、女性に多い。内股でいることで骨盤の後ろが開いてしまい、股関節が内を向くことで可動域が狭くなり、お尻と太ももの間に脂肪が付きやすくなります。
④ 左右非対称尻
左右で骨盤の高さや開き具合が違う為、お尻の形が左右で違うタイプ。他のタイプと混合している場合が多いです
悪いお尻のかたち

骨盤の歪みを自分で治すのは容易なことではありません。
やはり、人の手を借りて矯正してもらうのが一番効果的で早道でしょう。
そうしたうえで身体に骨盤の歪みを引き起こさない正しい意識と姿勢の癖付けをしていくことです。

ではどうすればよいのでしょうか?

ここで骨盤を歪ませる悪い姿勢といい姿勢をご紹介します。
負担の大きい姿勢を知ってもらい、疲れやすい姿勢で過ごす時間を減らしていくことから始めましょう。

日常生活で何気なくやってしまう悪い姿勢とは?

  1. 椅子に座る時いつも同じ脚を上にして組んでしまう。
  2. 横座りをしてしまう。
  3. 立っている時に片足に体重を掛ける。
  4. 腰を丸めて椅子に浅く腰掛ける。
  5. いつも同じ側の肩にかばんを掛ける。
悪い姿勢

いかがでしょうか?

これを頭の隅にとどめて無意識にしてしまった時は直すようにしましょう。
日常何気なくしてしまっている動作、姿勢がとても重要です。体に染み付いている悪い姿勢をよい姿勢に変えていかなければなりません。

では次に良い姿勢・動作とはどのようなものでしょうか?
もっとも無意識に、ときには長時間していることは、立つ、座る、歩くことです。
日常の中での基本的な良い立ち方・座り方・歩き方を説明しましょう。

立ち方
①立ち方
左右どちらかの脚に重心を置くことはせず、体の中心を意識して立ちます。
感覚としてはお腹を1㎝程引っ込め、お尻の穴を締めるように力を入れると、最適な骨盤の角度で立てるでしょう。そしてアゴを軽く引き、体の横に付けた両手の平を前へ向けながら肩甲骨を背骨へ引き寄せる。これで背すじが伸び頭も正しく背骨の真上に位置します。
②座り方
椅子に深く座りつま先を正面に向けて脚を揃えて膝を付け、角度は90度、股関節も90度、骨盤を地面と垂直に立てるイメージで背すじを伸ばします。
③歩き方
正しい立ち方から真っ直ぐ脚を前に出します。膝を軽く曲げながら”かかと”からつま先まで徐々に地面から離していき、膝から前に出していきます。同時に後ろ脚はお尻に力を入れながらつま先で地面を蹴ります。
前方の脚は膝を伸ばしていき体重が後ろ脚から抜けたところで ” かかと “ から着地していきます。この繰り返しです。
歩幅は感覚的にいつもより少し広めを意識するくらいで良いでしょう。
体の動きを部分部分で気にすると視線が足元へ行き、背中が丸くなってしまうので注意しましょう。何メートル先というよりは、実際には見えないでしょうが、地平線を見るつもりで歩くと良いと思います。

歩き方と座り方
これまで蓄積された体の歪みとそれが普通と思っている意識のせいで、急に正しい姿勢をしても体が違和感を感じ居心地が悪くすぐに疲れてしまいます。
必ずそうしなければ!ではなく、疲れたらしばらく姿勢を崩しても構いません。良い姿勢が普通の姿勢になるように、少しずつ体に覚え込ませていきましょう。

良い姿勢が身についてくれば、骨盤や背骨を正しい位置で維持する筋肉がつき、健康的で形の良いお尻に変わってきます。
まずはこれが第一歩です。少しずつ頑張りましょ!

併せて当院のカイロプラクティックの骨盤矯正をご活用ください!!

「骨盤矯正」「正しい立ち方・座り方・歩き方」のことなら大泉学園北口カイロプラクティック整体院